エンプロイーエンゲージメント

先般お伝えしました外国人労働者の新たな就労ビザであります特定技能につきまして、当事務所が「特定支援機関」として法務省から認定をもらいました。(登録番号19登‐000588)
今後の情報はまたご連絡させていただきます。

さて、社員が企業に対して、どれぐらいの愛着、忠誠心、士気や誇りを感じているかという指標として「エンプロイーエンゲージメント」という言葉があります。

米国のギャラップ社が、142か国、20万人以上を対象に行った調査で、日本では先進国中、最も低い6%。これは米国32%と比べても格段に低く、調査した139カ国中132位と最下位レベルであり、さらに「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、「やる気のない社員」はなんと70%に達しているとの記事が先日「日本経済新聞」に載っていました。

ちなみにこの調査に使われた「Q12(キュー・トゥエルブ)」と言われる質問内容があります。
次のような質問です。

Q1:職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2:仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4:この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
Q5:上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれているようだ
Q6:職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7:職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8:会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9:職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12:この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった

立教大学、田中道昭教授は、
「日本人特有のものの考え方や人間関係のあり方、文化などがあり、欧米企業の尺度で測ってほしくないという意見もあるでしょう。
しかし自分が、もしこの12の質問すべてに5点満点で最高点をつけたらと想像してください。
職場が楽しくて、ワクワクしながら自発的に仕事するイメージが湧いてきませんか。」

と述べられいらっしゃいます。

よく日本の企業は生産性が低いと言われています。
その理由が、ここに問題があったのかと思った次第です。